9月3日
「危ないよ。数字はしっかり確認しないと危ないよ。」
本当ならもっと含蓄に富んだような文面で表現してみたかったところであるが、これについては焦りに焦ってしまってそれどころでは無かった。
以下本日15時ごろのお話である。
この度転職をした僕は、今月の「9日」から仕事が始まる。しかしながら、僕の予定表には「6日」からと書かれていた。
そんな状態で初出勤前の確認のために電話をし、さまざまに納得をした後「では、6日からよろしくお願いします。」と爽やかに締めようとしたところ「あれ、9日からじゃなかっったっけ?」と、管理者の方からそのような恐ろしい言葉が飛び出た。
え、マジ? 僕は仕事が始まる日を間違えるほど終わっていたのか。
「いやー、6と9って似過ぎてません? もっと無かったのかよって思いますよねー。あははー……」と誤魔化して事なきを得た(のかどうかはさて置き、とりあえずの自分自身の心の平穏を保とうとした。)。
実際問題、6と9は似ている。ひっくり返しただけじゃん。
そりゃ「9日から。」と言われて(あー6日からか。)と勘違いしてもおかしくはないでしょう。なんでこうなっちゃったんだろう?
この2つが似すぎているから”UNO”等の数字が上下さかさまに表示される可能性があるような物体において、下線をつけて情報を補強しなければならない。それほどに「6」と「9」は相違がない。これは記号として致命的すぎやしないか?
これを機に数字を少しまじまじと見てみたのだが、5と2も少し似ている。実際デジタル数字で表記すると鏡文字になってしまう。
この2つの数字については曲線と直線の両方を使用して表記されているという共通点がある。ほかの数字は、例えば「1・4・7」はいずれも直線のみで表記され「3・6・8・9・0」は曲線のみで表記されるが、「2・5」は直線と曲線の両方を用いて表記される。
だからなんだという話だけれども。
corvuscorax