渡るカラス:壁打ち虚無日記

現代には珍しい?ネット初心者。忘れっぽい自分こそ、日記を書くべきであると思うので始めました。読んでもらったとしてもただ時間が潰れるだけのブログだと思われます。勘弁してください。

渡るカラスなどとのたまっていますが、どちらかというと引きこもっているタイプです。 忘れっぽいというのは本当で、日々消えていく自分自身を現世につなぎ留めておくために日記書いてます。時の流れは恐ろしいもので、気が付いた時には自分の意識だけが時の流れに取り残されていく。いつまでも自分の頭の中に現在の自分を住まわせて置き続けられるほど優秀な脳みそではないので外部に自分を移植しておくことにしました。 ただ日記書くだけでは確実に三日坊主になるので、少しでも他人の目を感じられるネット上で日記を書き始めました。 私はネットも文章も初心者なので、読者が得るものは何もないとは思いますが、パノプティコンの監視員としてご協力願います。(どちらかというとシノプティコンでしょうか?) 

本屋について・気になってた喫茶店に行った

 読み返してみると、先週の日記は総じて酷かった。

 半分くらいは酔っぱらって書いたか、酔っぱらったことについて書いている。うち一日は酒に酔って日記をサボってもいる。どんだけ酒におぼれてるんだ、僕は。

 くれぐれも勘違いしていただきたくないのですが、先週はたまたま会食が重なっただけであります。決して普段から酒とともに生活しているわけではございませんので誤解なきよう。

 

実家近くの喫茶店

 今日は実家近くの喫茶店に来てみた。前から(中学生の時から)気になってはいたのだが、車で行くには面している道路の交通量が多くて尻込みしてしまうし、歩くと15分くらいかかるしでなかなか来る機会がなかった。(いや、機会はいくらでもあったのだが……ね?)

 来てみるとなかなか良いではないか。梁や柱、机や椅子の木目が穏やかさを醸し出す目に優しい内装。店員さんの声量や声色も落ち着きがある。BGMが流れていないのも(僕的には)ポイントが高い。カウンター奥のキッチンから聞こえてくる薬缶とコンロがぶつかる金属音。陶器やガラスの耳をつく高い音。沸騰するお湯の音。静寂の中でそれらの音だけが耳に届くことで不思議な緊張感が芽生える。それは決して不快なものではない、ただ「少し背筋を伸ばしてみようかな?」というくらいの淡い緊張感だ。

 喫茶店には100%のくつろぎを求めていない。このくらい静かな緊張感が場を支配しているほうが心地よい時もある。

 

本屋について

 今日は本屋に行った。実家から車で60分くらいの蔦屋書店だ。

 最近の書店は売り場面積がどんどん小さくなってしまっていて悲しい。ここの蔦屋書店も例にもれず書籍コーナーが縮小していた。以前は店舗の1/3くらいだった雑貨コーナーが1/2くらいまで拡大していて、本棚の配置も以前より密度が低くなった。平積みの特集コーナーが拡大し、全体の蔵書量はかなり減った印象だ。あとうるさい。音がとかじゃない。ポップとか、本の配置や選書に宿るバイヤーの魂みたいなものがうるさい。もちろん書店も商売である以上は仕方のないことだが、なんかなぁ。

 僕が本屋に求めていたものはきっと孤独だったのだろう。

 僕にとって書店や図書館に代表されるような本を大量に収蔵している場所は、時代の急流の中で一息つくための瀞や潮溜りのような存在だと思っていた。紙と文字のジャングルは自分の意識を現実から引き離し、時間から解放された自意識はつかの間の永遠を享受する。そしてその永遠の中には自分以外の誰も存在しない。そこで買った本は書店からちぎり取った”永遠”の切れ端で、その本は僕を孤独へ引きずり込み、穏やかで静かな世界を与えてくれるのだ。

 一言でいえば「勝手に買ってくから静かにしてくれ」ということで、これはとてもわがままなことを言っている。要は「書店は残ってほしいけど、本を売ろうとするな。ただし本はたくさん置け」ということだ。勝手な話である。

 好きだった場所が時代に合わせて変わっていく。それに追従できない自分は、過去という十字架へ磔にされ、どんどん時代遅れの、頭の固い人間になっていく。そんなのは嫌だが、どうしても近年のタイパだなんだという風潮に追従する気にはなれない。効率が良いのは結構なことだが、僕は速さを求めてないし、僕に速さを求めないでほしい。

 以上、「自分が本好きだから書店には特別であって欲しい」というわがままの吐露でした。

 

未来が嫌だ

 未来について考えると疲れる。どうなってしまうんだろう。

 世界の行く先も、国の向かう先も、自分がどうなるかも。希望らしい希望が何一つ見えない暗黒時代である。穏やかではない世界、落ち目の国、そこで少しずつ何かを削りながらただ日々を過ごすだけで精いっぱいの僕。はぁ~あ。

 

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