渡るカラス:壁打ち虚無日記

現代には珍しい?ネット初心者。忘れっぽい自分こそ、日記を書くべきであると思うので始めました。読んでもらったとしてもただ時間が潰れるだけのブログだと思われます。勘弁してください。

渡るカラスなどとのたまっていますが、どちらかというと引きこもっているタイプです。 忘れっぽいというのは本当で、日々消えていく自分自身を現世につなぎ留めておくために日記書いてます。時の流れは恐ろしいもので、気が付いた時には自分の意識だけが時の流れに取り残されていく。いつまでも自分の頭の中に現在の自分を住まわせて置き続けられるほど優秀な脳みそではないので外部に自分を移植しておくことにしました。 ただ日記書くだけでは確実に三日坊主になるので、少しでも他人の目を感じられるネット上で日記を書き始めました。 私はネットも文章も初心者なので、読者が得るものは何もないとは思いますが、パノプティコンの監視員としてご協力願います。(どちらかというとシノプティコンでしょうか?) 

メンテナンスされた知識にあこがれる。

4月18日

 薄暗い空が広がる、すっきりしない一日だった。

 午後からは雨も降り始めたが、今日は珍しく傘を持って家を出たので事なきをえた。

 

 小学生のエクスカリバーこと傘であるが、僕は傘にまつわるあらゆる技能が不得手である。

 以前の日記にも書いた通り、まず傘をさすことが苦手なことは勿論、傘を持つかどうかの判断する技術も無い。挙句、傘立てに立てかけようものなら50%忘れる。

 合羽を着ることにしようか本気で検討したこともあったが、結局は脱着の不便さが目に付いてしまう。

 日常生活においては、やはり合羽よりも傘が有利なのである。

 

トイレに本が溜まる

 今日は仕事中時間が余っていた。

 せっかくなので、ずっとトイレ書棚に保管されていた本を読む。僕は昔からトイレに本を置く癖があるのだが、最近は棚に本が溜まっていく一方でちょっと困っている。

 

 トイレに本が溜まってしまう理由を考えてみた。

 本が溜まっていく条件は何かと言えば、読書量と供給量のバランスが崩れていることである。トイレにて読むことのできる量以上の本が棚に供給され続ければ当然トイレ内に本が溜まっていってしまうのだ。

 トイレはあまり長時間占有するわけにもいかない設備であるため、一回あたりの読書時間はどうしても限られる。本来なら雑誌や漫画などの、セグメントがはっきりしているような細かな時間で読むことに向いている本をセレクトすべきだったのだが、実際にはそうなっていない。

 持ち歩くほど情熱を持っていないが実家送りにするほど興味を失っていない分野の本、例えば海図や航海技術の本だったり、寺社仏閣建築の本だったり、数学の本だったりを”とりあえず”トイレの本棚に置いてしまっているのである。

 現実には、それなりの文字量のある本をトイレにおいて読んでみても全く頭に入ってこなかった。

「あれ、これどこまで読んだっけ?」

「こんなこと言ってたっけ?」

と、パラパラページをめくるだけでタイムアップである。

 

 トイレの本棚は自分の心の弱い部分を移す鏡なのだ。

 トイレに溜まっていく本は過去の自分が未来の自分(今の僕ともいえる)に向けた、「なんか、トイレとかに置いとけばいつか読み切るっしょ~」という無責任な期待の集積であり、結果読み切ることが出来ていない自分自身の怠慢の具現化なのである。

 

 トイレに本を置くのはやめよう。

 その一歩として、本日はトイレ文庫から一冊持ち出してきていたというわけである。

 
知識のメンテナンス

 5年くらい前までは地図にどっぷり浸かった生活をしていたのだが、最近は地図帳の新判を本屋で見かけたら購入を検討する程度にまで落ち着いた。

 当時の僕はそれなりの地図地理オタクで、家でも大学でも出先でも地図地図地図だった。

 ただ5年も経過すると地図に関する基本的な知識は劣化してくるものらしく、友人と地図について話していた時に知識がほころんでいることに気が付いた。いつの間にか地図について詳しいと言えるような人間ではなくなっていたのである。

 

 ここ数年で位置情報への関心のあり方は大きく変化した。

 ポケモンgoに代表される位置情報利用ゲームの発表や地理総合必修化など、地図地理を取り巻く環境は大きな変化の時代にあるのだと思う。

 そのような時代の中で知識の新陳代謝を失った人間は時代に置いて行かれてしまうのである。

 当時身に着けた知識の劣化は勿論、技術は進歩するものである以上製図に関する新情報などを取り入れねば「知っていた人」に成り下がってしまう。

 

 知識は耐久財のように見えるがその寿命は思ったより短く、どちらかというと消耗品に近いものなのかもしれない。

 知識を得たことのみに満足してはならないのだ。

 

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