渡るカラス:壁打ち虚無日記

現代には珍しい?ネット初心者。忘れっぽい自分こそ、日記を書くべきであると思うので始めました。読んでもらったとしてもただ時間が潰れるだけのブログだと思われます。勘弁してください。

渡るカラスなどとのたまっていますが、どちらかというと引きこもっているタイプです。 忘れっぽいというのは本当で、日々消えていく自分自身を現世につなぎ留めておくために日記書いてます。時の流れは恐ろしいもので、気が付いた時には自分の意識だけが時の流れに取り残されていく。いつまでも自分の頭の中に現在の自分を住まわせて置き続けられるほど優秀な脳みそではないので外部に自分を移植しておくことにしました。 ただ日記書くだけでは確実に三日坊主になるので、少しでも他人の目を感じられるネット上で日記を書き始めました。 私はネットも文章も初心者なので、読者が得るものは何もないとは思いますが、パノプティコンの監視員としてご協力願います。(どちらかというとシノプティコンでしょうか?) 

佳境は去った

12月27日

 ここ1ヶ月弱の間、試験勉強が佳境を迎えていた。そしてようやくそれが終了したというわけである。

 論文試験を含む試験だったということで色々覚えねばならないことがあり、

 試験が終わった今、これでようやく頭を圧迫していた何もかもを忘れることができる(良し悪しはともかくとして)と思うと非常に気分は晴れやかである。

 引き換えに気温は急激に低下したわけだが、ようやく本来の季節がやってきたというだけで、別にそこまでダメージは受けない。そもそも、僕は寒い方が好きだ。

 

 試験終わりの浮かれた気分の僕は、久々に市内の温浴施設を訪れてみた。温泉と食事処と、その他色々が一緒くたになったいわゆるスーパー銭湯的なものだ。市内といっても僕の住む街は巨大(面積だけは)であり、車を30分弱走らせて向かうことになる。

 温泉が苦手だった時期がある。

 というか今もやんわり苦手だが、克服とまで言わずとも入れはするようになった。苦手な食べ物であってもなんとか食べることができる感覚に似ている。

 

硬貨

 数日前の話。

 実家に呼ばれて参じたところ、一昔前に流行った「500円をためて10万円ブック」が発掘されたとの報を受けた。

 中身を見ると結構貯まっていて、それを母と僕とで山分けしようという話になった。

 正直僕はこの貯金について、何一つ貢献してはいないとは思うのだが、くれるというのであればもらうしかない。約4~50枚。金額にして2万円強の500円玉を手にした。

 

 2万円の物理的重みを携えて、口座に入金すべく近場の地銀に行った。

 ATMに合い向かい、カードを入れて「入金」をタッチする。するとATMは、長方形の口を開き「札をよこせ」と要求してくる。

 さて、硬貨を入れるにはどうすればよいのだろう?

 たいていの場合「硬貨」のボタンがパネルに表示されて、それをタッチすればもう一つの正方形の口が開くものであると思うが、そのような旨のボタンは表示されていなかった。

 とりあえずトップ画面に戻り、他のメニューを調べてみる。

 出金・入金・振込・通帳記入・その他の取り扱い、などなど。入金がダメならこの中で希望が持てるのは「その他の取り扱い」だろうか。とりあえずそれをタッチしてみたが、その中にあるのはキャッシングだの、限度額の変更だの、そこにあったのはあまり自分には縁のない手続きばかりだった。

 試しにそのATMコーナーにあるATMすべてを調べてみたのだが、返却口から10円が発掘されたのみで(見つけはしたが回収はしなかった。なんか怖いし、多分ダメなことだろうから。)結局硬貨を口座に入れることはできなかった。

 ひょっとしたら窓口とかじゃないと入金できないのかもしれないな。

 

 これは少し悲しい。

 スーパーやコンビニのレジで硬貨の取り扱いを制限するのはわかるが、銀行が硬貨を嫌ったならば、いったい誰が硬貨を愛するというのだろう?

 時代はキャッシュレス。現代において物語性のない「重量」はディスアドバンテージなのである。

 

corvuscorax