渡るカラス:壁打ち虚無日記

現代には珍しい?ネット初心者。忘れっぽい自分こそ、日記を書くべきであると思うので始めました。読んでもらったとしてもただ時間が潰れるだけのブログだと思われます。勘弁してください。

渡るカラスなどとのたまっていますが、どちらかというと引きこもっているタイプです。 忘れっぽいというのは本当で、日々消えていく自分自身を現世につなぎ留めておくために日記書いてます。時の流れは恐ろしいもので、気が付いた時には自分の意識だけが時の流れに取り残されていく。いつまでも自分の頭の中に現在の自分を住まわせて置き続けられるほど優秀な脳みそではないので外部に自分を移植しておくことにしました。 ただ日記書くだけでは確実に三日坊主になるので、少しでも他人の目を感じられるネット上で日記を書き始めました。 私はネットも文章も初心者なので、読者が得るものは何もないとは思いますが、パノプティコンの監視員としてご協力願います。(どちらかというとシノプティコンでしょうか?) 

今週のお題「こぼしたもの」 大人になりたかった僕とファミレス

今週のお題「こぼしたもの」

 僕はよく物をこぼすし、落とす。

 思えば昔から僕は通学路でものを落として失くす落ち着きのない少年で、親や担任から「もっと注意力を……」という話をよくされた。曰く「頭の上から足の指先まで神経を張り巡らせなさい。」とのことで、それを実践しようとしてみたのだが全くうまくいかなかった。

 その後幾度となく落とし物やこぼしものをしてきたが、一番ひどい事例を挙げるとすれば、僕が「シャワー事変」と呼んでいる一件だろう。

 あの一件以来、僕の中で何かが変わった。

 僕は自分のことをしっかり者だと思っていたが、あの時初めて自分の中に得体のしれない無意識が存在することを意識した。

 何やら大仰に書いているが、要は「人は失敗するものだ」ということを受け入れるようになったのだ。

 

 シャワー事変:入浴中に外から名前を呼ばれた僕がシャワーを握りしめたまま外に出た事案。その後数秒愚行に気が付かず、脱衣スペースにお湯を放出し続けた。排水機構を持たない脱衣所の清掃には骨が折れた。

 

ファミレスとコーヒーの思い出 大人になりたかった僕

 僕はよくファミレスに行く。実際この日記の1/3くらいはファミレスで書いたものだ。

 ファミレスは昔から好きで、余裕があるなら週5で行きたいくらい。初めてのバイトもファミレスだったし、賃貸を選ぶときは「最寄りのファミレスは何か?」が検索条件の割と上位を占める。

 ファミレスの魅力の筆頭はやはりドリンクバーだ。あったか~いつめた~い飲み物がそれぞれ数種類ずつ用意されていて、それが飲み放題。しかも高くても500円以下(セットの場合)という破格の価格設定。たとえそれがファミレス各社の購買戦略だとしてもいいのだ、こんなにも僕は満足しているのだから。

 

 ちなみに僕はコーヒーをよく飲むという話をたまにするが、初めてコーヒーを飲んだのもファミレスだ。

 

 あれは小6の秋。実家から車で1時間くらいの「お箸カフェ ガスト」(今はもう無い)で焼き鮭の朝食セットを注文した時だった。

 当時すでにひねくれていた僕は、小学校の朝読書の時間に新聞を持ち込んで読むようなスーパーおませな香ばしい少年であった。ほかの子が児童書を読んでいる中で新聞を読むことがかっこいいと思っていたのだ。恥ずかしいやつである。

 当時の”朝ガスト”では読売新聞の朝刊が各座席に置いてあって、店舗を利用すれば無料で読むことができた。当然僕は上記のようなマセガキでありますから、席に新聞があればすました顔で足を組みながら新聞を読むのである。生意気なガキである。

 

 ドリンクバーでオレンジジュースをとってきて新聞を読もうとしたとき、唐突に「コーヒーが飲めればかっこいいのでは?」と思い立つ。

 そうだ!きっとそうに違いない。

 持ってきたオレンジジュースは一気に飲み干し、再びドリンクバーへ向かう。

 

 きっと子供時代の僕にとって「コーヒーを飲む」という行為はとても象徴的な行為に見えていたのだ。それを飲めることが「大人」であり、そしてそれはとてもかっこいいことのように思っていたのだろう。

 それ故に僕にとってコーヒーを飲むという行為は、ポリネシアバンジージャンプのような、自分が大人になっていると確認するための儀式たりえた。

 その日僕は産まれて初めてコーヒーサーバーの前に立った。

 いつも使うカラフルなドリンクディスペンサーよりも重厚感があってシンプルなデザイン。そして何よりも自分がこれからコーヒーを飲むのだという決意が僕を大人にしてくれるような気がした。

 光るボタンが並んでいる。「ブレンド」「アメリカン」「エスプレッソ」よくわからない、けどそのわからなさすら大人っぽい。「アメリカ」という国(「アメリカ=国」とは限らないが)は知っていたのでそれを押してみる。

 感圧式のボタンだ(大人っぽい)。ガリガリとかウィーンが混じったような音が数秒続いた後、「ぷしゅっ」といって茶色い泡が出てくる。その泡はカップに入ったとたんに液体に変わり、内部を満たしていく。

 ややあって、ピーピーと機械が出来上がりを僕に知らせてきた。カップを手に取るとそれは暖かかった。思い返してみればドリンクバーから暖かい飲み物をとってくるのは初めてだった。コーヒーカップから伝わるその熱すら、僕を大人に変えていく気がした。

 

 さて、席に戻り初めてのコーヒーに挑む。その苦さは不快だったが、その不快感は僕に大人の実感を与えてくれたのだった。

 

コーヒーカップとソーサー

 随分と長い思い出話をしてしまったので、ここで無理やりお題を消化しようと思う。

 コーヒーカップをソーサーに乗せて運ぶの難しすぎませんか?

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 どんなに気を付けて運んでも、絶対にこぼれてソーサーとカップの隙間に入り込んでシミを残す。これコツとかあるんでしょうか?

 

終わり

 適当にお題を回収してしまったことをおわびします。

 実を言うと昨日お酒を飲みすぎてしまって、今日は一日中頭が痛かったのです。とても考え事をできるような状況ではなく、本日の日記は思い出話になってしまいました。

 お酒は飲みすぎないように気を付けます。

 

corvuscorax