渡るカラス:壁打ち虚無日記

現代には珍しい?ネット初心者。忘れっぽい自分こそ、日記を書くべきであると思うので始めました。読んでもらったとしてもただ時間が潰れるだけのブログだと思われます。勘弁してください。

渡るカラスなどとのたまっていますが、どちらかというと引きこもっているタイプです。 忘れっぽいというのは本当で、日々消えていく自分自身を現世につなぎ留めておくために日記書いてます。時の流れは恐ろしいもので、気が付いた時には自分の意識だけが時の流れに取り残されていく。いつまでも自分の頭の中に現在の自分を住まわせて置き続けられるほど優秀な脳みそではないので外部に自分を移植しておくことにしました。 ただ日記書くだけでは確実に三日坊主になるので、少しでも他人の目を感じられるネット上で日記を書き始めました。 私はネットも文章も初心者なので、読者が得るものは何もないとは思いますが、パノプティコンの監視員としてご協力願います。(どちらかというとシノプティコンでしょうか?) 

忘れ物と食レポ 

 まずは今日の失敗談から。

 

 先月実家にて、1万円札をテーブルの上に置いていたら犬達に端っこを嚙みちぎられてしまったらしい。

 曰く「交換するのがめんどくさいからあげる。」とのことで、僕がそれを譲り受けたのが先々週の話。今日はいよいよ交換しようと思い、町田の銀行まで出かけた。

 「ちょうど番号の部分をかじり取られているけど、大丈夫なのかなぁ?」「てか住友銀行で交換できるのかなぁ? 『日銀に行け』って言われたらどうしよう?」なんて思いつつ電車に乗って町田駅へ向かう。

 電車に揺られながら窓を流れる風景を楽しむ。なかなか文化的じゃないか。どれどれ本でも読……

 

 あれ? 待って? 交換する万券持ってきてなくない?

 

 出た。また出た。 妖怪、おしまい人間。

 あきれるほどの阿呆が出ました。万券交換に行くのにそれを忘れるやつがあるか?

 いるんですよね。ここに。

 

 結局ほかに用事もないのでそのままとんぼ返り。

 今の精神状態で言葉を発しようものなら支離滅裂な口上となってしまう。それでは駅員さんに迷惑をかけてしまうと考え、自動改札でターンを決めてそのまま逆方向の電車に乗る。

 この機転により、「町田駅7大怪異に数えられてしまう」という最悪の事態は避けることができました。あぶねー。

 

 ボーっと生きてる自覚がある。(いや、自覚するほど強い自我は持ち合わせていないので、「ボーっと生きてる感覚がある」と言った方が近いか? まあそこは「僕が僕をどうとらえているか?」という問題なのでどうでもいいですね。)

 もはや忘れっぽいというレベルではないのではなかろうか?

 

「忘れ物無い?」について

 「忘れ物無い?」という決まり文句が嫌いだ。

 

 いやもちろん多くの場合「忘れ物無い?」は「確認しましたか? もし、まだしていないなら今確認なさい。」という注意喚起の言い換えであることはわかっている。

 だがね、やはり言い換えた先の言葉にもしっかりと意味がある以上は、そちらに引っ張られてしまう自分もやはり存在する。仮に「もぴらゆ?」などと言い換えられていたならば僕もここまで目くじらを立てませんよ。

 

 人間はやはり自分を守ろうとするもので、忘れ物がどうしてもなくならない僕は「忘れ物は努力で防止できる」という考え方にどうしても反抗的な態度を示してしまう。

 「よくないなぁ」とは思うが、この手の考えは中々矯正できない。”三つ子の魂百まで”ということだろう。

 もちろん「忘れ物をしてもふてぶてしく生きよう!」と言っているのではない。

 自他問わず害を及ぼしてしまうから、なるべく忘れ物をなくそうと頑張りはする。

 ただ、「笑いをこらえることが難しいことと同様に、忘れ物をなくすことが難しい人間もいる。ということを、頭の片隅の辺境においていただけたら幸いである。」という程度の、非常に淡白な願望なのである。

 僕だって忘れ物をしたら悔しいし、激しい自責に苛まれるのだ。そのうえで他人からの叱責に対して素直になれるほど僕は大人ではないのだ。

 年齢だけは人並みに重ねても未だ大人になり切れていない僕は、忘れ物を叱責された時に「じゃあどうすればいいんだよ!」と自身の未熟への不安に起因する、他力本願な怒りを外部に向けてしまっている。嫌だなぁ。

 

 それでも忘れ物をなくすことは本当に難しい。

 いったいどうすれば……

 

怪我の功名

 転んでもただでは起きぬ。少なくとも今日の僕はそういう人間だ。

 最寄り駅に帰ってきて、無駄になった乗車運賃に合掌した後、駅周辺を散歩することにした。ちょうど昼時だったので手仕込みささみカツカレーを食べようと思い、駅からは少し離れているココイチへ向かった。

 

 あまり歩いたことのないルートを歩んだ。

 途中街路樹でオナガが数匹戯れているのを発見した。オナガは主に東日本に分布しており、西日本ではあまり見ることができないそうだ。東日本に住んでいることを尊んだ。

 ちなみに彼らはスズメ目カラス科オナガ属の鳥、つまりカラスの親戚だ。「オナガドリ」というと鶏の品種になってしまうので、彼らのことはぜひ「オナガ」と呼んでいただきたい。

 

 途中ラーメンチェーンの「かいりきや」があった。車で通った時には、そのでっかい赤看板が目に付く。「今日もにぎわっているなぁ」と通りかかったとき、なぜかイタリア国旗が掲揚されていることに気が付く。

 ラーメンなのにイタリア国旗?

 いったい何事だ? まさか”カルボナーラうどん”が流行したので負けじと”カルボナーララーメン”なるものでも売り始めたのか?

 よく見ると脇にラーメン屋とは別の出入り口があった。どうやら「かいりきや」と同じ建物にトラットリアがくっついているらしい。

 おぉ……

 すっかりカレー気分は吹き飛び、そのトラットリアに入店した。

 

思わず食レポしてしまうほど

 結論から申し上げる。

 非常に良かった。ボーノである。

 

 店内はざっとみて8~10卓、20人ほどで満席になる位で清潔に保たれていた。キッチンには顔の濃い男性(おそらく外国人)が一人、ホールは女性一人で回しているようだ。

 

 ランチのセットに、本日のデザートを付けて注文。メニューの数は多くは無いが、オイル・トマト・クリームのパスタがそれぞれ2種類ずつ、ほかにもピザが5種類ほどおいてあるようだ。

 十分好みを網羅できるメニュー構成だろう。

 

 ランチに付いているサラダは、リーフレタスにパプリカを混ぜ込んだTHEイタリアンサラダで、ドレッシングのバルサミコ酢の香り・収斂味が野菜の苦みとよくマッチしていた。

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 メインには揚げナス添えトマトソーススパゲッティを注文。

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 尾を引かない程度の程よいニンニクの香り、ソースも十分に乳化されており油分の分離が少ない。生パスタを使用しているらしく、触感はもちもち。

 麺にはしっかりと味がしみ込んでいるがぷりぷりのままで、上に乗せられたモッツァレラチーズの塩味との相性も抜群だ。ナスもしっかりあく抜きされていて、変なえぐみは一切ない。

 非常に美味。いやボーノ。

 

 デザートはパンナコッタ。ベリー系のソースとブルーベリー・グランベリーが添えられていた。

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 これもボーノ。もはや説明不要のうまさ。厭味ったらしくない甘味と、エスプレッソの相性はもう悪魔的です。(エスプレッソはセットについてきました。しっかりとしたクレマが形成されている、十分においしいコーヒーだった。)

 

 総括、料理は上述の通りの美味。このレベルの料理を近所で食べられる僕は運が良いとすらいえる。

 また店内の清潔感は十分以上。不快な点はありませんでした。

 接客の様子もちょうどよい。変にフレンドリーではなく、かといって事務的すぎるということもない。

 

 今度来たときはピザも食べてみたいな。多分おいしいだろう。

 

帰路に星野コーヒーへ

 道中に星野コーヒーがあるので立ち寄る。

 テラス席を選択したが、少し寒い。

 外を見ると、今年の春に見かけたカラスの巣がまだ残っていた。来年も来るかなぁ。

 

 スフレパンケーキを注文してみた。以前武蔵野森珈琲でスフレパンケーキを食べてみたところおいしかったからだ。

 食べてみると、やはりおいしい。スフレパンケーキは多分どこで食べてもおいしいんだな。学習。

 

 コーヒー片手に日記を書く。

 なるほど、なかなか文化的じゃないか。

 忘れ物についてはまだまだ悩む必要がありそうですが、総合的にはとても良い日になりました。

※ほんとにどうでもいいこと言います。「星野コーヒー」と「星のカービィ」ってめちゃくちゃ響き似てますね。ウケる。 失礼しました。

 

corvuscorax