最近、天井裏から足音がする。
深夜1時頃が多いだろうか、ほぼ毎日カツカツと忙しない音が部屋に響く。ひょっとするとネズミやイタチの類が屋根裏へ侵入したのかもしれない。
秋頃は野生の小動物が屋根裏へ侵入し、何らかの害をもたらす例が多いと聞く。このアパートも例にもれず彼らの餌食になりつつあるということか。
小動物による被害と聞くと農作物に対する食害が真っ先に思い浮かぶところだが、都市部においては家屋への浸入によって種々の害を及ぼす恐れがある。
例えば建材を齧ってしまうこと。特に配線をかじってショートさせてしまうと停電や漏電火災もありうる。
ほかにも、屋根裏に住み着いた彼らの糞尿の臭いによる被害が考えられる。鳥類の糞は特に臭うものではないが、哺乳類の排泄物は臭い。衛生的にも問題がありそうだ。
決して彼らが憎いわけではないが、人間にも生活がある。本来ヒトという生き物は、加工された自然でしか生きることのできない弱い生き物だ。
環境を整えねば生きることすらできない自分達の弱さを呪いつつ、管理会社に一報した。
水の流れに目を向けて
通勤の際も買い物に行くときも川っぺりを歩くことが多い。
さらさらと流れるこの川を下っていくと京浜工業地帯の海にたどり着くはずだ。
川を見ていると、なんとなくこの川の行先と自分が繋がったような不思議な感覚になることがある。
電車や道路と似た趣がある。
言わずもがな物質は地球をめぐっており、水も例外ではないどころか地球上における物質循環の最もたる例といってもよいだろう。
水自身が地球上で循環しているのはもちろんのこと、川の三作用に代表されるように川の流れはほかの物質を力学的に運搬する。水の移動はが他の物質の移動を助けることの好例だ。
また様々な物質を溶解することができる有能な溶媒である水は、岩石などから物質を溶かしだして化学的に運搬する。
水はこの星の根幹を支える最重要物質の一つであることは疑いようがない。
彼らが地球上に存在し続けられるのは、水もまた我々と同じく地球との間に引力が働いているからだ。特に、表面水は重力の影響を顕著に受けて地表を通じて海へ流れだす。
大学在学中。フィールドワークの時間に教授から教わったある遊びがある。
「水の気持ちになってみようゲーム」である。
「水の気持ちになろうゲーム」は重力の影響を受けて地表を流れる水になったつもりで散歩をしようという趣のゲームで、要はより低いところを目指して散歩し、海か川までたどり着けたらゴール、窪地にたまってしまったらゲームオーバーである。
普段意識しないような高低差を見極める必要があるので、いやでも周囲の高低差が目に付くようになる。昨今細々と流行っているらしい地形散歩の一種なのだ。
暇すぎて仕方ないときにたまにやると楽しい。
みかん食いすぎ
みかんを食べすぎている。
実家から大量に送られてくるみかんを消費せねばならない義務感から毎日20個くらいみかんを食べてしまっている。
なんの栄養素かはわからないが、明らかに過多である。
corvuscorax