渡るカラス:壁打ち虚無日記

現代には珍しい?ネット初心者。忘れっぽい自分こそ、日記を書くべきであると思うので始めました。読んでもらったとしてもただ時間が潰れるだけのブログだと思われます。勘弁してください。

渡るカラスなどとのたまっていますが、どちらかというと引きこもっているタイプです。 忘れっぽいというのは本当で、日々消えていく自分自身を現世につなぎ留めておくために日記書いてます。時の流れは恐ろしいもので、気が付いた時には自分の意識だけが時の流れに取り残されていく。いつまでも自分の頭の中に現在の自分を住まわせて置き続けられるほど優秀な脳みそではないので外部に自分を移植しておくことにしました。 ただ日記書くだけでは確実に三日坊主になるので、少しでも他人の目を感じられるネット上で日記を書き始めました。 私はネットも文章も初心者なので、読者が得るものは何もないとは思いますが、パノプティコンの監視員としてご協力願います。(どちらかというとシノプティコンでしょうか?) 

地理院地図であ・そ・ぼ!

5月25日

※本日の日記があまりにも暗すぎてとても読めたものではなかったので、下書きしてったやつも投稿しておこうと思う。

 

 僕は昔から地図を眺めるのが好きな少年だった。

 例えばディズニーランドに行けばパンフレットを5枚くらいもらって帰ってきて家で眺めてにやにやしていたし、八景島に行って水族館に入らずにパンフレットに載っている地図をみてニヤけながら島内を歩き回るような子供だった。

 水族館と言えばパンフレットに載っている館内図も好きで、各エリアごとの繋がりを知ることが楽しかった。

 今でもそれなりに地図は好き好んでみている方だと思う。

 今日は久々に地理院地図を開いて遊ぶことにした。

 

地理院地図

 まずは出典を。

 以下のリンクから地理院地図のページへ飛ぶことが出来る。

maps.gsi.go.jp

 今日の日記で用いる地図類は地理院地図を僕が加工したものである。

 

 さて今日はどうしようか、まずは東京都内を見てみることにしようかな。

 最近は様々なメディアで盛んに取り上げられているからご存じの方も多いだろうが、東京都内の地形は想像以上に起伏がある。

 陰影起伏図を合成して都内を観察すると、毎回のように新たな発見があるものだ。

 

 小一時間東京都内を地図上で一通り味わった。

 ここいらで一つ、今日の日記のネタに何か地形を紹介してもいいかもしれないと思った。

 どこがいいかしら。

 なんとなく目に付いたので「国立」の地図を用いて小話でもしようと思う。

 

国立(くにたち)

 以下に地図を示す。

 画像上にも表記されている通り、地理院地図からの出典である。

出典:地理院地図 電子国土基本図

 国分寺と立川に挟まれているから国立(くにたち)。なかなかかわいげのあるネーミングだが、「こくりつ」とも読めてしまうがゆえに色々悩ましいこともあるであろうことが想像できる。

 それはさておき、国立駅南側の町並みは見事な放射直行路として整備されている。

 地図を見ると、南口からまっすぐ伸びる目抜き通りに加えて、その左右45度の角度でまっすぐな通りが通っていることがよくわかる。

 基本的に土地は長方形に区画されており、道路もそれぞれが直角に交わっている。

 もちろんそれだけでも十分に面白いことなのだが、詳しく地図を読み込むとさらに面白いことが見えてくるのである。

 注目していただきたいのは、国立駅から見て南東のエリアである。

 いかに注目すべき部分を書き込んだ拡大図を挿入する。

上の地理院地図を基に作成

 この青線で囲った部分は国分寺市との境界にもなっているのだが、どう見てもおかしい。

 いくら市域が異なるからと言っても道路の形状が不連続すぎやしないか?

 接続する道路も少ない。

 燕市三条市のように、国分寺市国立市の仲が死ぬほど悪いという事でなければ、この線上に土木工事上の何らかの制約があることは明らかだ。

 

 こうゆう時はたいてい高低差を調べると謎が解けることが多い。

 今回も例にもれず、高低差に着目して作図する。

 組み合わせるのはグレースケールの標準タイルと陰影起伏図、そして”自分で作る色別標高図”だ。今回作成した色別標高図は黄緑と黄色の境を標高80mに設定した。

 

※グレースケールとは本来色付きで提供されている地理院タイルをモノトーンで表示する機能で、今回の色別標高図などと合成するときに便利である。

※陰影起伏図とはその名の通り、土地の凹凸と白黒の陰影で示した図である。等高線を読んでも土地の起伏はわかるが、この図を見ると直感的にその土地の形が見えてくる。

※自分で作る色別標高図とは、こちらもまたその名の通り、色分けする標高の範囲と色を任意に変更することが出来る図である。この地図ではお手軽に海面上昇で水没する範囲をシミュレートすることもできる。青く表示させる範囲を1mから徐々に上昇させながら「へー、〇〇mでここが沈むんだぁ」とほくそ笑んでいるときがたまーにある。

地理院地図にて作成
電子国土基本図・陰影起伏図・自分で作る色別標高図を合成して作成



 なるほど、想像していたよりもきれいに表れてくれた。

 図によれば、例の線上は崖になっているらしいという事がわかる。別に国分寺・国立両市の仲が決定的に悪いという事は無かったようである。(実際は知らんが。)

 これは国分寺崖線

 地図・地質界隈では知らぬものがいないと言っても過言ではない有名な地形だ。古い時代に多摩川が削りだした崖である。

 この崖線が国分寺と国立の市境であり、ここを境にして町の作りが一気に変わっているのである。

 

 申し訳ないけれども僕はこうゆうことを面白がって日々生きているのである。

 「それがどうした?」と思う人々もいらっしゃるだろうが、趣味嗜好とは人それぞれなのである。

 

家で地図観てニヤニヤしている

 僕の趣味の一つとして地図読み・地図いじりがあるというのはこの日記上でもさんざん言及してきたことである。

 地図をみてにやけるとは上記のようなことだ。

 運悪くこの日記を読んでしまった諸氏におかれましては、このような趣味もこの世には存在するのだという事を知っていただければと思う。

 また機会があれば、懲りずに国立以外の場所についても地図を使って遊んでみようと思う。

 

corvuscorax